農村的知性を

都会的な知性と農村的な知性があるように思う。

都会的な知性というのは、システム思考であり、論理的思考であり、市場競争的な思想背景をもつもの。

農村的な知性に見合う言葉は中々見つからない。ただ、なんとなく一番近そうだなぁと思うのは、ハーバマスの公共圏の概念を導いた時に大切される知性のことく、また、宇沢弘文の社会的共通資本を活かす際に前提となる知性に近いものだ。システムや論理、市場競争では語り切れない、その外側にある知性のことだ。古臭いと思われていたりするものだけど、人間社会が気持ちよく発展していくために欠かせない要素のように思う。

どちらが良い悪いということではない。でも、これからは両者の融合が必須条件であると思う。都会的知性に寄り過ぎていた知性を、少し農村的知性の側に寄り戻すのだ。

過去への回帰ではない。進歩するための現実的な話である。

 

 

Category ESSAY