詩作45

-No.65 「蜘蛛」

多くの人々が
手を取り合って
蜘蛛の巣をつくるかのうようにして
獲物を待ちかまえている

なんのこともない
獲物とは
無知なあなたがたのことだ

蜘蛛の群れ
背後に
笑ってしまうほど精巧なワナ

何も知らず突き進む
あなたがたには

怒りの出会い
忘却の出会い

四十の夏があなたを通り過ぎた時
あなた自身が蜘蛛になからんことを

 

シンゴ・クリハラ