検証4

 

※自分が行おうとしていた事業について、固有名詞等を語ることはないので、何が何だかサッパリ分からないと思います。この記事に関しては、自身の反省材料として記載しています。

 

④これまでの検証・反省を踏まえて、どのようにすれば成功することができたのか。(2回目)

 

前回得られた検証結果として、「メディアという複雑なビジネスモデルではなく、単純な関係のビジネスモデル、すなわち自分が売主となって、お客さんに商品(有形・無形)を売る」にすべきであったと結論づけました。

 

一方、上記のような単純な関係のビジネスモデルには、スケーラビリティを描く際に必要な「スケールメリット」を享受しにくい、ということがあります。例えば、私が当該業界の生産者向けのwebサイト(ホームページ)を構築する、という事業を行ったとすると、ビジネスとしては非常に単純であり、スキル的にもウェブデザイン・コーディングがあればどうにかなりますが、スケールメリットを描くことは難しいです。

 

スケールメリットとは、生産量が拡大すると、それに伴い生産物を構成する資材を大量に購入することになるので、大量購入に伴う資材調達コストの低下によってもたらされる効果のことを言います。そういった意味では、webサイト構築は、有形プロダクトではなく、人間の知識と労働量によって完成される無形プロダクトですから、スケールメリットを享受できることはできません。webサイトを大量に生産しようとなれば、原理的には、とにかくヒトを雇い続けるしかありません。(もちろん、webサイト構築そのもののを劇的に効率化させるシステムを構築すれば別であります。ただし、この領域となると、メディア事業に求められるスキル以上のスキルが求められるので、また話が変わってきます。)

 

では、こういった無形プロダクトではなく、スケールメリットを得られる有形プロダクトを扱えばいいのか。現在、OEM業者というのは多数に存在し、自社で生産設備を持たなくても、有形プロダクトを、あたかも自社製品として販売する方法もあります。しかも、このOEM業者に大量発注できれば、その分、1個あたりの原価は下がることになります。

 

しかし、OEM業者にも発注の最小ロットなるものがあり、商品の形態にもよりますが、自分が扱おうとしていた商品は、最小発注ロットは1万個~ということで、1個当たり300円ということでした。ここで重要になるのは、1万個の在庫リスクの評価となります。まず、その1万個を売り切れる現実的な戦術はあるのか、もしくは市場はあるのか、次にその製品の消費期限はどの程度なのか、製品1個あたりの利益率はどの程度なのか、あたりとなります。

 

この観点に立った時に、製品1個あたりの利益率が非常に低いので、仮に1万個売り切ったとしても1人がギリギリ食っていく程度の収益しか得られないこと、現実的に1万個も売る戦術がない、ということでOEMを活用する可能性も描けません。

 

以上より、在庫リスクのある有形プロダクトで勝負するよりも、スケーラビリティは描きにくいけども在庫リスクの少ないwebサイト構築等の方が、まだビジネスとしてgoサインが出せるということになります。

 

では、どんなweb事業を行えば良かったのか。ホームページ制作では、確実にスケーラビリティを描けません。考える所は、単純なビジネスモデルで、在庫リスクがないにも関わらず、スケーラビリティの描けるwebを活用したビジネスモデルとなります。ちなみに、様々な書籍にはこれからの時代はプラットフォームだ、と書いてありますが、プラットフォームはある種のメディアですから、これも複雑なビジネスモデルに属します。そんな簡単にできるものではないのです。

 

それにしても、IPOできるレベルの事業を構想するというのは、本当に難しいと痛感します。せんみつ、と言われる所以が良く分かります。

 

長くなったので、ここまで。

 

シンゴ・クリハラ

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