想像力

 

「いかなる分野でも共通して必要とされる重要な能力が、1つある。それは想像力だ。」

 

君主論 の作者、マキャベリの格言です。政治でも商売でも教育でも医療でも、なんでも想像力が重要であるということです。

 

想像力とは、今見えない世界を見ようとすることであると思います。それは、シュミレーション力とでも言えるし、未来予測力、リスクヘッジ力とも言えるかもしれません。とにもかくにも、想像力がなければ、自分の行動の結果を予測せずに行動してしまうことになりますから、時として、自分含め回りの人々に命取りになるような意思決定を行ってしまうことがあります。

 

自分が、起業して失敗と認めざるを負えなくなった理由は一つは、これまで語ってきた「ビジネスモデルの破綻」や「忍耐」の欠如に加えて「想像力」の欠如もあげられると考えます。つまり、事業計画時に細かい部分まで思考を及ばすことができていなかった、ということです。なぜ、それが出来なかったのか。それは、想像の材料となる「事実」の収集が足りなかったこと、また「見たくない事実」に向き合わなかったことなどが上げられます。自分にとって不都合な事実を、たくさん集める重要性は、より想像力を豊饒なものにするために必須の条件でありますが、それが中々出来ないわけです。

 

一方で、自分にとって不都合な事実をたくさん収集し、自身が考える事業体そのものを否定的に捉えてしまっては元も子もありません。厳しい状況であることを認識しつつ、それでも、その事業を成功させてやるという覚悟が加わることで、より実り豊かな想像力が発揮されるのではないか、と考えます。

 

嫌な情報に囲まれようと、そこでめげずに何とか良い方法はないかと考える習慣にこそ想像力を鍛える源泉があるような気がしてなりません。結局の所、精神力の如何によって、身につけられる能力にも差が出てきしまうメカニズムがここにあるような感じがします。

 

シンゴ・クリハラ

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